非常に軽いハニカムパネル

一般的に強度を求めれば、軽さを犠牲にせざるを得ません。逆に軽さを求めると強度が犠牲になってしまいます。

しかしハニカムパネルにおいては、この両方を見事に両立させています。
使用する原料が少なくて済むという事は、重量も軽くて済む事を意味します。
特に金属は重いため軽量化を実現することで、建築作業などに大きく寄与する事ができます。

実際に単一素材の金属の板とハニカムパネルの重量を比較すると、かなりの差がある事が分かります。
単一素材のアルミ板の場合は17ミリメートルの厚さで1平方メートルの広さのものが46キログラムあります。
これに対してハニカムパネルなら同じ面積のアルミ製のもので、28ミリメートルの厚さでも僅か7キログラムほどです。

単一素材なら力自慢の建設作業員がやっと持ち上げられるくらいの重さですが、ハニカムパネルにすることで、一般の人でも無理なく持ち上げられるくらいに軽量化できるというわけです。
そのためハニカムパネルを使用する事で、作業効率も大幅にアップします。

 

軽いため多彩な用途に使える

ハニカムパネルは自動車や電車の車両、航空機の機体など乗り物の部品としての使用される他に住宅の建材としても使われています。
乗り物や住宅に使用するにあたっては、重量がかなり重要な要素になって来ます。あまり重い資材を使用した乗り物は、燃費が悪く自然環境へも悪影響です。

しかしハニカムパネルを使用した乗り物であれば、非常に軽い資材であるため、燃費の向上を実現する事ができます。

17ミリの厚さのアルミ板を使用した場合と、28ミリの厚さのアルミサンドイッチパネルを使用した場合を比較すると重量差が約7倍もあります。そのため自動車や電車の車両に使用した場合には、車体全体の重さを大きく軽量化する事が可能にしています。

住宅の資材に使う場合に関しても、より快適で安全に住む事ができる住宅づくりに役立っています。

この他に、家具などの材料として使っている例も見られ、ハニカムパネルがあることでお洒落で丈夫な家具が作れるという事になります。