弱そうに見えるけどかなり丈夫
ハニカムパネルは正六角形の穴が無数に空いていることから、強度に不安を抱く人も多いかと思います。
通常の金属板の場合は、中がぎっしり詰まっているため、どうしてもそれと比較してしまいがちです。
ハニカムパネルは自動車や電車などに使用されていますが、一般の人の大半はそのことを知りません。
そのため何の不安を抱く事もなく、今まで自動車や電車に乗ってきましたが、六角形の穴が無数に空いている資材を使っているという事実を知って不安になってしまう人がいても不思議ではありせん。
しかしハニカムパネルはきちんと強度計算がなされた上で使用されています。
特に自動車や電車といった乗り物に使用する場合は、安全性を重視して慎重に強度を測定しています。
そのため見た目があまり強固に見えなくても、特に不安を感じる必要はありません。
乗り物の他に建物などにもハニカムパネルが使用されていますが、それが原因で不具合が生じたという例はありません。そのため乗り物にも建物にも安心して使用できます。
丈夫な理由
ある程度の厚さのある板に孔を開けた場合、強度が落ちますがその分材料を削減する事ができます。そして孔の面積が大きいほど落ちる強度も大きくなります。
逆に孔の面積が小さければ強度が落ちたとも、それほど大きく落ちる事はありません。
ただし孔が小さいと材料もあまり削減できません。
そこで孔の形に工夫を凝らしたのがハニカムパネルです。
面積が同じでも周の長さを出来るだけ短くすればいいというわけです。
同じ面積で周の長さが一番短くなり、隙間なく敷き詰める事が可能な図形というのに当てはまるのが正六角形なわけです。使う材料を極力少なくし、強度も保てる形です。
正方形や正三角形にした方が見た目には、強固なように見えますが正六角形のハニカム構造でも同様に強度が保たれています。
ハニカムというのは元々英語でハチの巣を意味する単語ですが、ハチの巣は正六角形の穴が敷き詰められています。
そして地面に落ちても砕ける事はほとんどないことから、見た目より丈夫な作りだという事が分かります。